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「日本のマスコミ」

ファンキー末吉が、自身のブログでこんなことを書いている。

 

「日本のマスコミ」

http://www.funkyblog.jp/2010/09/post_535.html

 

念のために言っておくが、私は、ファンキー末吉という人を結構高く評価している。昔は、コミックバンドのバックでドラム叩いている人くらいの認識しかなかったが、五星旗のアルバムを聞いてその音楽性の高さに驚いたし、JASRAC との一連のやりとりを見ても、なかなか骨のある人だと思う。氏がかつて大阪でやっていたラジオは毎週録音して愛聴していたし、五星旗のライブにも何度となく足を運んだ。ついでに、syhz さんと北京でお会いしたときに飲んだ店も、氏が三里屯で経営する jazz-ya である。

しかし、下手をすれば日本国が存亡の危機にさらされかねない時期に、この「日本のマスコミ」という記事は、どうも首をかしげたくなる内容である。中味を少し見てみよう。

 

>その当時は北京では女子十二楽坊なんぞ知る人はいない。

>彼女達が全然有名でないことは「事実」なのである。

 

まず、女子十二楽坊について書いている部分は、全くその通りだと思う。結局、イロモノの一発屋で終わったとはいえ、ちょっと見てくれがいいだけの、あんな素人に毛の生えたようなおねえちゃんたちが一流ミュージシャン扱いされてしまうところが、日本の音楽業界の底の浅さなのだろう。しかし、である。

 

>数年前、反日感情が高ぶってデモとかが起こっている時、 サッカー場かどっかで日本人が殴られているシーンをテレビで放送されたことがあったらしい。 

>「中国各地でデモが起こり、中国じゅうが反日感情で湧いている」 というのはどう考えてもウソなのである。

 

いや、日本のメディアも、別にそんな風には報じていなかったぞ。ただ単に、サッカー場で日本の代表チームや日本人サポーターに無礼極まりない振る舞いをして、アホみたいに弱い中国チームが日本に負けてファビョった憤青が大暴れしていた場面を放映していただけである。「中国各地でデモが起こり、中国じゅうが反日感情で湧いている」 というのはどう考えても氏の思い込みか推測だろう。そもそも、女子十二楽坊と、国の代表チームに対する無礼極まりない愚挙を同列に論じる点に無理がある。

 

>サッカー場で日本人を殴る中国人もいただろうし、 それを止めようとする中国人もいたはずだ。 だがマスコミはその「日本人を守ろうとする中国人」は一切映そうとしない。 もし映り込んでいても絶対カットする。 ましてや同じ日に中国人と生涯の友情を築き上げる飲み会をしている日本人などに興味はない。

 

「一切写そうとしない」とか「絶対カットする」だなんて、一体、何を根拠にして言うのだろう? このあたりから、氏の思い込みがどんどんエスカレートしていく。中国人と仲良くする日本人の姿を伝えないのは、日本のメディアが偏っているのではなく、ただ単にニュースとしての価値がないからである。ちなみに、憤青が日の丸を燃やして暴れていた頃、私は、北京で、現地の友人と仲良くウイグル料理を食っていたが、そんなもんニュースで伝えて一体どうなる?

 

>「反日感情が多数で、親日は少数だ」 と。  でも違う!!

 

そうかあ? 中国人が反日なのは事実だと思うけど。でも、親日的な人もいるよ。中国では、あまり大きな声では言えないけどね。

 

>全中国人にもしアンケートが取れたとしたら、 大多数の中国人はこう言うだろう。 「日本なんか関係ない。 俺は明日自分が豊かになることの方が大切だ」 と。

 

全中国人へのアンケートとやらを、やれるものならやって欲しいものだ。ただ、中国という国でアンケートや統計の類など全く信頼できないことは、あの国の事情に詳しい人間なら常識だと思うが。それに、設定した答えの前提が間違っている。大多数の中国人は、「日本人は嫌いだ(っていうか、あの人たち、中華思想でオツムがイカレているから、外国人は全部嫌いなんだけど)。でも、日本なんか関係ない。 俺は明日自分が豊かになることの方が大切だ」と答えるのなら分からないでもない。

  

>ワシは今まで日本で中国を正しく報道しているメディアを見たことがない。  取材しているほとんどの人が駐在員で、 会社から与えられた豪勢なマンションで、 日本人や会社が付き合う偉い中国人とだけ一緒にいて、 庶民の中に飛び込んで一緒に暮らしたこともなく、 生涯の友と呼べる中国人と出会うこともなく、 みんな揃いも揃って任期を終えたらとっとと日本に帰ってしまう。  そんな人間に中国の何がわかる?!!

 

このあたり、かなり感情が高ぶっているのか、一体何を根拠にこんなことが言えるのか理解できない。「中国を正しく報道」とは一体何を意味するのだろう? 中国人と仲良くする日本人の姿を伝えれば、それで「中国を正しく報道」したことになるのだろうか? どうも、自分が見た中国だけが、中国の真実の姿であると思い込んでいるようである。日中国交回復以来、数十年間、日本のメディアは、「日中友好」の名の下に、「中国を正しく報道」してきたんじゃないの? それが日本の国益をどれだけ損ねてきたことか。それに、今でも、「中国鉄道大紀行」みたいな中国バンザイ番組は結構あるぞ。 

 

>思想家と呼ばれる人はどの国にもいるし、 活動家と呼ばれる人もいて、 どういうシステムかわからんがそれで商売しているとも聞く。 メディアも「商売」なので面白おかしくそれを報道しなければならない。

 

だから、そんな簡単な問題じゃなく、今回の一件は、下手すりゃ日本国の存亡に関わる大問題なんだってば。

 

>ただ例えば、 北朝鮮がミサイルを打ったら朝鮮学校の子供をいじめたり、 日本がそんな人間が住む国にだけはなって欲しくない。

 

何でいきなり北朝鮮の話になるのか分からんが、例のチマチョゴリ事件の真相についてご存知ないのかな? 

 

>思えば中国人はあんまりメディアを信用しない。 国が垂れ流すアホみたいな情報より、 自分の目で見て自分の心で感じたことを信用する。

 

たしかに、中国人は、メディアも政府も基本的に信用していない。だからと言って、彼らが自分の頭でものを考えているかというと、決してそうではない。自分の生活と何の関わりもない対日関係、チベット、台湾問題などについては、官製メディアがタレ流すプロパガンダを鵜呑みにしている。平たく言うと、洗脳されているのである。中国人ならではのご都合主義である。

 

>日本人もええ加減アホなメディアの見方ばっかりを鵜呑みにしなさんなや。

 

日本のメディアが全部アホだとも、日本人がメディアの見方を鵜呑みにしているとも思わん(ま、アホなメディアもあるし、アホな日本人もいるけど、毎日毎日飽きもせず捏造反日番組を垂れ流している中国のメディアは、全部、超のつくドアホであるし、アホな奴は中国の方がはるかに多いのが現実である)。国家主権を侵害されて、挙句の果てに「謝罪と賠償」を求められたら、誰だって怒るぞ。氏が、中国に対して強い思い入れを持つのは分かるが、良き隣人なら、ダメなものはダメときちんと言うべきなのである。

 

氏のブログの記事を見て、今ごろ中国政府の当局者は泣いて喜んでいるだろう。私のような日本人が反中右翼として切り捨てられ(中国では、中国を悪く言う者、批判する者は、何でもかんでも全て「右翼」なのである。私なんか、さしずめ、極右の妖怪変化ってとこか?)、氏のような物の見方をする日本人が、「中日友好」に貢献する進歩的日本人として中国政府に高く評価されるのは間違いないんだろうな。

 

 

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コメント

これは、名文ですね。
毎回、伏字に隠れた(隠れちゃおらん、つうの)
老板さんの暴れっぷりを
面白く読んでいたんですが、
今回のこれは、いや、感服しました。
ついでに、昔北京で一緒させてもらた
あの時の事まで、書いてあって
いやあ、懐かしいなあ。

何だか駐在員の生き様を
批判的に見ているような箇所も
あるようで、
足掛け十年以上駐在員をやった私なぞは
どうしようもない存在、ということに
なるのでしょう。
自分の使った金だけでも、通算トータルすれば
中小規模の投資とあまり変わらない様な外貨を
中国に落としたつもりでいたのだが。

ああ、思い出すなあ。
列車は全て硬座、一日の食費は5元以下
ホテルはドミトリーでなければならず
街中の移動は公共汽車しか認めず、
路地裏にこそ真の中国がある!と息巻いていた
『地球の●●き方』どっぷりの
中国熱愛貧乏マゾ旅行青年を。
あんなのはもう絶滅したかと思っていたが
こんなところに、生きておったか。
中国旅遊局、喜ぶべし。

日本の報道も問題あり、ではあるけれど
凡そ報道と名のつくものに求められるのは
「国と国の付き合い方」のほうであって、

北京の胡同に息づく中国の真の姿なぞ
お呼びでもなんでもないのです。
知ったところで、明日の日本に糧することなぞ
何もなし。


ま、しかし今回ばっかりは
どう考えても日本の方がマズったと
思いますけどね。
もう少し引き伸ばすかなと思っていたら
あっさり、なんだもの。
言い方は悪いけど、せっかく質草を
手に入れておきながら
あんなにさっさと放棄、それはないよ。
もちっと、考えなきゃあ。

かつて国交回復の時、
戦争は日本の一部の指導者が行ったもの
その他の国民は悪くありません、とかいう
言い回しがあったような、なかったような。

じゃあその言い回しを応用して、
一連の反日煽動は中国の一部の指導者が
行ったもので
その他の国民には関係ありません、か。
よし、これで行こうか、これなら
ファンキーさんにも角が立たないし。
実際そうなんだから。
あの国が一番恐れているのは一党独裁の崩壊であり
憤青はじめ不満分子の最大の標的も実はそこに
あり、
だからこそ領土問題で怒りのベクトルを
自分から逸らし、うまい具合に日本に曲げたという
ことなんだろう。
ついでにナショナリズムの高揚もおまけで
ついて来て。

日本は、体よく利用されただけ、って
分かってるんだろうか、与党?
自分らは、巧みに目を逸らされたって
分かってるんだろうか、糞青?

分かってないよな。
老板さんの言う通り、自分で考えず
鵜呑みにしてるんだから。

ファンキー末吉が中国でやっている音楽活動は、非常に大きな意義があるとは
思いますが、今回ブログで書かれた事については、国と国との関係と、個人対個人
との関係を完全に混同しているように思いますね。中国で拉致されたフジタ社員の
帰りを待ち望んでいる家族や、命を懸けて日本のために任務を遂行している海保の
みなさんの前でも、あんなことが言えるのでしょうかねえ。

あと、日本のメディアは批判しても、なぜか中国のメディアや政府は批判しないで
すね。このあたり、いろいろと大人の事情があるんでしょうけど。

個人レベルで仲良くするのは大いに結構なんですよ。私だって、仲の良い中国人は
たくさんいますし。駐在員にしろ記者にしろ、こいつらは中国の本当の姿を理解していない、と思い込んでいるところが、いい年をして少々痛い気がしますね。 
 
手前味噌ですが、私だって、個人レベルでは、相互理解にかなり貢献してきたと
思いますよ。でも、それはそれ、これはこれで、今回の中国の侵略行為には、ホン
ト腹が立ちますよ。

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