Never Trust A Stranger(仏教国の朝)
中国語に一人不进庙,二人不看井という俗话(辞書に載るような立派な成語ではなく、生活に根ざしたもっと俗っぽい言い回し)がある。1人で寺に入るな、2人で井戸を覗くな、という意味で、何通りかの解釈があるようだが、人間不信の中国では、お坊さんが信頼の対象ではないのは共通するようだ。
この点、仏教国のタイでは、若干事情が異なるらしい。
FOR MONK ONLY とあるように、大きなバスターミナルには僧侶専用の待合所がある(@チェンマイ第2バスターミナル)。中国では、僧侶は優先されないが、駅の窓口なんかでは「军人优先(軍人優先)」の表記をよく見かける。人民はそんな事を全く気にせずに割り込んでいるけど。
早朝のタイでよく見かける托鉢風景。
チェンマイ市内の朝市にて。
南部の港町スラタニーの朝市にて。
やはり、お坊さんも、お腹は空くようで、屋台でおかゆを食べていたりする。世界遺産の古都アユタヤにて。
見ての通り、タイでは僧侶の地位は高く、タイ人も信心深いようだ。ただ、タイ人が信心深いからといって、タイ人が清く正しく美しいタカラヅカのような存在かというと、決してそうではない。実は、タカラヅカの内情は、清く正しく美しくなんてとても言えたものじゃないらしいけど、人一倍プライドの高い女性が集まる競争社会だから、ドロドロしていていない方がおかしいわな。
タイ人は、普段は穏やかだが、外務省のお役人の作文にも
また、銃器不法所持検挙者は22,973人、薬物犯罪検挙者は281,740人となっており、これら薬物・銃器の氾濫が凶悪事件多発の要因とも言われています。
とあるように、日本と比べると治安は決して良いとはいえない。まあ、普通に注意していれば、危険な目に遭うことはないとは思うけど。
私の経験でも、タイ人は結構平気で嘘をつくし、頭に血が上るとすぐに暴力事件を起こし、悪事に対するハードルも決して高くはない。自称敬虔な金目教信者ながら信心ゼロの私から見ると、普段の悪事を信心で中和して、精神的なバランスを保っているような気がする。原爆でイエローモンキーをぶっ殺して人体実験(彼らから見れば、「猿体実験」の方が正確かな)しても、日曜日に教会で懺悔すればオッケーの白人様と、ある意味では似ているのかもしれない。
治安の悪さはタイなんかとは比べ物にならず、騙される方が悪いと考え、悪が精神的な初期設定の中国人は、一体どうやって精神的なバランスを保っているんだろうね? 隣国の民を理解するのは難しい。
Michael Schenker Group - Never Trust A Stranger
« Photograph(春らしい画像) | トップページ | Blackout(嘆きと怒りの海) »
「アユタヤ」カテゴリの記事
- Mystery Train(バンコク→アユタヤ45円鉄道の旅2)(2014.07.12)
- Scatterbrain(バンコク→アユタヤ45円鉄道の旅1)(2014.07.09)
- Never Trust A Stranger(仏教国の朝)(2014.04.13)
「スラタニー」カテゴリの記事
- Never Trust A Stranger(仏教国の朝)(2014.04.13)
- Elsewhere(南海の中国文化)(2013.09.03)
「タイの旅2012」カテゴリの記事
- Woman Trouble Blues(ウドンタニーのバスターミナルにて)(2014.12.19)
- In The Evening(古都の豪華ディナー)(2013.06.16)
- The Enemy Inside(忍び寄る軍靴の音)(2014.05.09)
- Never Trust A Stranger(仏教国の朝)(2014.04.13)
- Heart of Sunrise(タイにある中国の村)(2012.09.10)
「タイ南部の旅2013」カテゴリの記事
- Disappear(タイで溺れる中国人)(2017.06.29)
- China White(プーケットタウンの中国寺院)(2015.03.31)
- That's the Way(海の国境)(2014.10.16)
- Mystery Train(バンコク→アユタヤ45円鉄道の旅2)(2014.07.12)
- Scatterbrain(バンコク→アユタヤ45円鉄道の旅1)(2014.07.09)
「チェンマイ」カテゴリの記事
- In The Evening(古都の豪華ディナー)(2013.06.16)
- The Enemy Inside(忍び寄る軍靴の音)(2014.05.09)
- Never Trust A Stranger(仏教国の朝)(2014.04.13)
- Turbo Lover(東南アジアのクルマ事情)(2013.01.18)
コメント
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/457984/55763235
この記事へのトラックバック一覧です: Never Trust A Stranger(仏教国の朝):
中国人が信心深かったら街中に坊さん姿の托鉢僧があふれかえってしまうのではないでしょうか?(笑)
投稿: 毛沢山 | 2014年4月13日 (日) 19時24分
>毛沢山さん
托鉢僧なら無錫にも大勢いるじゃないですか。
路上に寝転がったり、趣味で大道芸をやったりしてますけど。
投稿: 客桟老板 | 2014年4月13日 (日) 22時43分
私が幼少の頃は、貧しい家庭で家もボロ借家住まいでしたが、そんな家にも、虚無僧といいますか托鉢姿の仏師が念じてくれていましたね。幼少の私には仏語の内容や何をしているのか判らなかったですが、母親に言われて小銭を渡したような記憶があります。昔の不思議な記憶として残っています。
現代では意味が違うけど、四国のお遍路に心が残っているように感じます。
最近では韓国女性が韓国語で書かれた4000枚の道案内のワッペンを貼って話題になっていましたね。おひとよしの日本人やえせ知識人が、剥ぐような活動は人権侵害で悲しいとの論調ですが、行政が道案内をすれば良いだけで、日本人のお人よしな国民性を利用した韓国人にしか思えません。
もしも、日本人が韓国でこんな活動をしたら大変な問題になっていたと思いますし、こんな小さなところから日本の文化が侵食されるのを見るのは心苦しいです。
投稿: のりた | 2014年4月14日 (月) 07時36分
>のりたさん
仏像を盗んで返さない連中ですからね。人間として最も恥ずべき行為ですが、
脳ミソに「恥」という概念がインプットされていないので、平気であんなことを
するのでしょう。大中華の中国や小中華の韓国に、仏教の慈悲の心を理解す
るのは無理でしょう。
もっと始末が悪いのは、韓国や中国の反日プロパガンダを全く何の検証もせず
にタレ流す朝日新聞をクォリティペーパーだと信じて、反日活動に精を出す反日
日本人ですね。
投稿: 客桟老板 | 2014年4月14日 (月) 21時57分
坊主はどこの国でも結構あくどいものです。知り合いの坊主は夜は遊び呆け、休日はぐーたら、とても仏教の価値観に見合った生活をしているとは思えません。
投稿: Xiami | 2014年4月16日 (水) 18時41分
>Xiami さん
日本には坊主丸儲けなんて言葉があるくらいですからね。
仏教に限らず、神社・キリストその他色々ありますが、宗教は優良産業ですよ。
中国みたいに宗教を弾圧している国では、宗教はそんなに儲からないでしょうけど。
投稿: 客桟老板 | 2014年4月16日 (水) 23時50分