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景洪

Anyone's Daughter(誰かの娘)

以前、雲南省の大理から西双版納の景洪まで寝台バスで15時間移動した時の話だが、出発直前にチケットを購入したこともあり、最後部の窮屈な席しか残っていなかった。中国の寝台バスに乗ったことのある人はそんなに多くはないと思うが、基本は2段のベッドが3列で並んでおり、とにかく狭い。ベッドの長さも170cmあるかないかで、身長184cmの私には拷問のような狭さである。

 
 
 
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写真ではこんな感じで、右側の汚い足が私だが、狭いので足はとても収まらない。最後部だけは通路がないので5人用のスペースになっており、私の右側は子供連れの雲南オヤジで、左側は今風の雲南ギャルだった。この女の子、そんなに大柄でもないのに、なぜか足をこちら側にはみ出してきて、時々私の足にくっつけてくる。
 
私もさして気にもしてなかったが、時間が経つにつれてくっつけてくる回数が多くなり、日が暮れて車内が暗くなると、いきなり私に抱きついてきた。残念ながら、車内なのでそれ以上のことはなかったが、おっちゃんびっくりしたわ。結構可愛い子だったし、4人くらいの女の子のグループの1人だったので、おっさんをからかってやろうとでも思ったのかもしれない。私は、中国の内陸部では、広東人や上海人に間違われることが多かったので、たぶん、そのへんの外地人だと思われたのだろうけど、自分が抱きついた相手が小日本だと知ったらそりゃ驚いただろうね。
 
中国を旅していると、時折予想もしないハプニングに遭遇するが、据え膳食わぬは何とかなんて言うから、電話番号聞いときゃ良かったかな。まあ、聞いたら教えてくれただろうけど、我ながら機転の利かない奴だな。
 
今にして思うと、立場が逆なら完全に痴漢なんだが、女は得というか、男ってアホだな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Deep Purple - Anyone's Daughter 
 
 
 

My Sharona(大理→景洪15時間バスの旅3)

ぼったくり食堂での休憩を終え、再び走り始めたドレイ船兼走る棺おけバスだったが、ほどなく何もない山の中で停車した。

 

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当分走り始めそうにないので、乗客もバスから降りてきた。

 

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山岳地帯の雲南では、無計画な森林伐採による山の保水力低下と中国4000年の伝統芸能手抜き工事のため土砂崩れで道路が通行止めになることは日常茶飯事なのだが、今回は、渋滞の原因がはるか先にあるらしい。運ちゃんや乗客も渋滞の原因は分からないようだ。 

 

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現場は、こんな感じの何もない山の中。中国では土砂崩れが起きると、周辺の農民が速攻でバスの乗客目当てにトウモロコシやらリンゴなんかを売りつけに来るのだが、今回は現場があまりにもど田舎すぎたのか、物売りさえもやって来なかった。

 

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やっぱり、ウンコ座りで携帯をいじる中国の貴婦人たち。当然のことながら、周辺にトイレなどないので、みんな木や草の陰に隠れて用を足していた。おおらかなものだ。ちなみに、赤いTシャツの女の子の後方に生えているのはバナナの木である。このあたりは、バナナベルトに属するので、バナナ畑をよく見るが、自生のバナナもごく普通に見かける。1時間弱ほど停車した後でバスは再び走り始めた。渋滞の原因は、土砂崩れではなく、対面通行車同士の事故だったようで、現場では公安が事故処理をしていた。

 

バスは、また山道を延々走り続け、夜の9時過ぎに再び食事&トイレ休憩。

 

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あたり一面真っ暗で、どこがどこやらさっぱり分からんのだが、「おおよその地名+春燕飯店」で調べてみると、どうやらこの辺らしい。

 

大きな地図で見る

 

今の時代、ちょっと検索すれば大体の情報はヒットするが、こんなことを調べているのは、世界でも私だけだろうな。

 

プーアル茶で有名な普洱を過ぎると、バスは真新しい高速道路に入った。快適な乗り心地に変わり、車内のゲロ地獄も収まった。乗客は爆睡している。数時間後にバスは景洪バスターミナルに到着し、15時間バスの旅は無事終了。

 

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景洪に着いたのは、現地時間深夜2時前である。さすがにこの時間になると、バスターミナルには、雲助タクシーくらいしかいない。土地勘ゼロで、ここが町のどのあたりかもよく分からない。一体、こんな時間に客を降ろして、どないせえっちゅうねん!? 

 

 

My Sharona - The Knack

 

We're Not Gonna Take It(大理→景洪15時間バスの旅2)

大理→景洪は、距離にすると619キロらしいが、地方政府のお役人が愛人を囲ったり、できそこないのバカ息子をアメリカに留学させる費用を捻出するため材料費をポッケにナイナイして手抜き工事で建設する高速道路が開通していないので、行程の9割以上が山道で、延々カーブが続く。バスが大理を出てまもなく、乗客の中国人が、ゲロを吐き始めた。

中国は、平均的な所得や物価に比して、交通費が異常に高い。貧乏な農民はバスや列車に乗る機会があまりないので、たまにバスに乗ると、すぐに乗り物酔いをしてゲロゲロ吐いている。他人がゲロを吐くと、乗り物酔いが車内に伝播していくらしい。相乗効果でドレイ船兼走る棺おけの中は、さながらゲロのオーケストラ状態である。私は、女性には弱いが乗り物酔いには滅法強いので、気分が悪くなることはないが、狭い車内で吐いている人が続出するのは、あまり気持ちの良いものではない。もちろん、乗り物酔いに苦しんでいる人は気の毒だとは思うけどね。

 

そんな地獄絵図状態のバスも、トイレや食事のため数時間置きに休憩する。中国版サービスエリアっていうか、中国のど田舎だから、そんな洒落たものじゃないけどのトイレは、まあこんな感じ。

 

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トイレの中がどんな様子なのは推して知るべし。悪臭が充満する小屋の中は、電気もなく真っ暗で、排泄物が山のように堆積しているのだけはかろうじて確認できた。男の私には知る由もないが、女性は苦労するだろうな。

 

停車したバスの横では、うら若き女の子がウンコ座りで携帯をいじり、

 

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南国らしく、木には巨大な果実がぶら下がっていた。

 

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日本ではあまり見かけないんだが、何だろうな、この果物? ジャックフルーツかな?

 

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乗客目当てのぼったくり食堂。

 

空港や高速道路の休憩所にある食堂もそうだけど、中国のこの類の食堂は、まずい上に平気でぼったくる。ちなみに、このぼったくり食堂も、運ちゃんだけは食事もタダで、タバコをもらったりしていた(私は、観光施設やブランド物ショッピング、グルメなどには全く興味がない代わりに、そんな余計なところばかり見ている。我ながら、始末の悪い奴だな)。運ちゃんの機嫌を損ねると、客を連れてきてもらえなくなるので、店もそうしないと生き残っていけないのだろう。日本でこんなことをすれば大問題だが、中国では没問題なのである。

 

写真を拡大してみたら、灰窑村(Huiyaocun)という字が見えるので、検索してみると、このあたりらしい。

 

大きな地図で見る

 

云南省普洱市景东彝族自治县锦屏镇灰窑村

バスの旅は、もう少し続きます。何とか年内には書き上げてしまいたいのだが…。 


 

 

 

Twisted Sister - Were Not Gona Take It

 

宮城の方からコメントをいただいたので、今日のタイトルは、ベガルタ仙台のサポーターが応援歌に使っているこの曲。日本では私のようなロック好きにしか知られていないが、何でこの曲なんだろうな?  

 

Captain Nemo(大理→景洪15時間バスの旅1)

久しぶりに中国語学習の話でも書こうかと思ったが、ま、いっか。長年勉強してきたおかげで、ニワトリ以下の頭脳の持ち主の私も、中国語で困ることはあんまりないんだが、力が落ちない程度には勉強しております。

 

雲南の大理⇔景洪を15時間で結ぶ陸路は、バックパッカーの間では世界3大悪路とも言われるらしく(ほんまかいな?)、どMトラベラーを自認する私も、一度チャレンジしてみたかった。

 

出発地である大理の長距離バスターミナル。

 

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大理のような田舎町でも新市街はクルマが増えて渋滞がひどくなってきたので、以前は新市街のど真ん中にあった長距離バスターミナルも町外れの鉄道駅斜向かいに移転してきた。これ以上中国人がクルマを買ったら、世界経済が復興する前に地球が滅亡するんとちゃうんか? 中国人は、やっぱりチャリに乗っといた方がええんちゃうか、と思うのはオレ様だけか? 

 

大きな地図で見る

 

所要時間約15時間、運賃208元。午前9時、10時、11時発の3本のバスが出ているが、11時発のチケットが1枚だけ残っていた。

 

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乗ったことのない人のために紹介しておくと、

 

中国的寝台バスの車内はこんな感じ。

 

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つか、これ、完全にドレイ船やんけ!

 

バスごと谷底に転落して、乗員乗客全員死亡、ヤバい証拠は重機で埋めて没問題なんて事故も珍しくないので、ドレイ船兼走る棺おけって言った方が正確かな?  ま、何にせよ、まともな人間が乗る乗り物じゃねえな。

 

狭い、臭い、うるさいの三拍子。たぶん、身長160センチくらいの乗客を想定して設計してあるのだろう。背の高い私には拷問である。私は真ん中の列だったが、右隣りはオヤジと小学生の親子連れ、左隣りは雲南風イケイケ姉ちゃん(死語)。景洪まで15時間の長い道程だが、出発後すぐに中国人客が禁煙の車内でタバコを吸い、「カーッ、ペッ!」という音と共にタンを吐き始めた。出発後30分も経たずに、もうげんなりしてきたバスの旅だったが…。

 

続編は気が向いたら書きます。

 

御託はいいから、さっさと更新しろやカス凸

 

のような心温まる励ましのメッセージをいただけると、明日にでも更新するかもしれません。毎日寒いので、みなさま、お風邪など召されませんように。 

 

 

Michael Schenker Group- Captain Nemo 

 

Travelling Riverside Blues(川の流れのように)

インドシナ半島の母なる大河、メコン川。

 

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日本もインドシナ半島の国々も水害で大きな被害を被ったが、自然の力の前には、人間なんて無力だな。

 

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チベット、中国、ビルマ、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムを通り、南シナ海に注ぐ。4000キロを超える流れのほとりに、一体どれくらいの人が住んでいるのだろう? スケールが大きすぎて、なかなか想像できないが、きっと、いろんな人生があるんだろうな。